名古屋だぎゃ

6月5日に希望の部署への配属が決定し、それから脳内が結構バブリーな状態だった。がそれも長くも続かず、6月25日には突然名古屋行きが判明してどん底に落とされる。十数年越しに横浜へ戻ってきて、この東京生活に満足していた中だったからとにかく衝撃的だった。東京の某プロジェクトにすごくかかわりたかったということもその落ち込み具合に拍車をかけた。むしろ、こちらのほうが強かったかもしれない。なにより、今の会社を選んだのがこの某プロジェクトにかかわりたいということだった。名古屋は名古屋で似たようなプロジェクトが待ち構えているのだが、それを持って自分を納得させるまでに相当時間がかかった。少なくとも3週間はかかったんじゃないだろうか。とにかく、あのプロジェクトにかかわれないということと横浜を離れるということはあまりに過酷だった。
とにかく頭が痛いのはいつ東京に戻れるのかといったことだった。最低でも5年はかかるとして、そのころには28歳。自分の中の人生設計として、このまま横浜に住み続けて、30手前までには関東の人と結婚してそのまま横浜に住み続けるということを描いていただけに、あまりに大きい誤算だ。なにより6月5日に配属が決定した時点で大阪の可能性は消滅し、横浜に居続けることに疑いの余地を持っていなかったのがそれに拍車をかけた。
東京に戻る近道は仕事ができる人間になる以外はないだろう。ぬるま湯につかりきった自分に久しぶりにふってきた大きな課題は飛躍のために用意されたものなのかもしれない、というかそうに違いないと思っておく。