お買い物

NHK総合 特集ドラマ「お買い物」
夕方、ジャスコに買い物に行って、それとなくテレビ売り場を歩いていると、「お買い物」の予告を放送していた。時間もあるし、なにやら気になったので見ることにした。
…これは凄い。いろんな意味で。こういうのってNHK以外にはできない仕事だよなあ。もう映画にでもできるんじゃないかと思うぐらい。そこらへんの邦画より絶対お金出したくなるよ。そりゃまあなんの盛り上がりもない。はっきり言って。でもこれは面白い。すごくよくできてる。
以下、ネタバレ含む。っていうかよく考えりゃばれて困るネタもないが…。
中古カメラ市のダイレクトメールを受け取ってから急に発起して散歩(という名のトレーニング)をし始めるのがいい。その理由を妻に全く言わないところが余計。東京に行きたいと宣言するのが一週間前というのがまたすごく現実的。しかも本人はおまえが行きたいから行くだけだと遠回しなのがまたどこかにいそうな感じ。
渋谷駅の改札機近くで、Suicaで通過する人たちを見て驚いたときのやりとりがまたすごく良くできてた。「あれ、いったいなんだ?」「今はああいう風になったんでしょう。鬼怒川にもありましたよ」「鬼怒川…あったか?それでも鬼怒川では財布なんか当ててなかったぞ。」(携帯電話を当ててるのを見て)「ありゃ…おさいふ携帯ってやつだよ」「なんですかそれ」「携帯が財布になるんだよ」なんでそんなことは知ってるのかw 冒頭で毎日テレビしか見てない、というような描写があったから、テレビ見てて知った、って設定か?
茶店での行列待ちは要らない描写だったかな…レジ一つじゃないし。ていうか注文した後の店内の様子がなんかスカスカw
欲しいカメラは8万円、でも「そんなお金なんかありませんよ」と言われてうなだれて断りに行く様子を見て、結局お金出しちゃうところがまたいいね。カメラ手に入れてからはまさに子供。欲しかったものを手に入れた男って死ぬまでああいうもんなんだろうなあきっと。
それにしてもよく出来た内容だったのであれは何回も再放送やるだろうなあ。あれ見ると何か暖かい気持ちになるね。