硫黄島からの手紙

1月 7日(日)

キャシー氏と「硫黄島からの手紙」を見てきた。前評判通りいい内容だった。大泣きはしなかったけど、涙は落ちた。ていうか映画で泣いたのは初めて。まあこの数年でいろいろ精神的に成長したのでいいことなのかも。要するに感受性が今以上に乏しかったわけで。
監督自身「これは日本映画だ」というぐらい、アメリカ人監督によってつくられた映画とは思えない内容だった。公式Webサイトの紹介にもあったように「敵味方の観点はない」というもので、日本軍やアメリカ軍のどちらかを残虐に表現するなどといったものではなく、両者の人間の醜い部分が表現されていた。その逆に両者の温かい人間としての行動も描写されていたりして、過去のアメリカ製作の戦争映画とは明らかな違いを感じた。
この「硫黄島からの手紙」を見る前日、たまたまテレ東系列のテレビ大阪が「パールハーバー」を放送していた。この映画は過去に映画館まで足を運んでいて、見るのは二度目になる。…改めて思ったがそれにしても酷い出来だ('A`) 酷評だった日本軍の作戦立案シーンはこのテレビ放送時には全カット。まあなんというか…。
この映画、アメリカ人が恋愛模様繰り広げてるのに、日本人は殺人マシーンの如く扱われてるからな。不平等どころの話じゃない。おまけに真珠湾攻撃前に日本軍の指揮官が「皇国の興廃この一戦にあり」とつぶやくシーンまで入れていて、やりたい放題というかいい加減にも程がある。
それはともかく、「硫黄島からの手紙」はオススメ。日本人なら見ておきたい。