チャーハン求めて三千里

12月24日(水)

前日に某氏のmixiにチャーハンの写真がアップされていて、それを深夜に見てからとにかくチャーハンが食べたくなって仕方がなかった。この日は起きた時間の関係で晩ご飯を17時過ぎに取っていたことも災いした。特に深夜となると腹が減って仕方がないのである。そんなときにチャーハンの写真を見せられたらチャーハン食べたくなるのが真理じゃないですかね、やっぱり。
「明日の晩ご飯はチャーハン食べる!」と意気込み、最初は適当にぶらぶら歩いて中華料理屋でも探すかと思っていたが、どうせならネットで何か探してみようというところまで欲求は働き、思えば夜な夜なGoogleでチャーハン情報を探すのであった。そうするとどうだ、チャーハンで有名な中華料理屋が職場から歩ける範囲にあるじゃないか。Googleマップで場所も覚えてもう完全。そうして当日になって「今日はチャーハンで決まりですよ。チャーハン成分が足らないんです。」と先輩を誘った。
「今日はなんでもないただの1/365の一日ですよ?」という職場での空虚な会話もほどほどに先輩と会社を出る。目指すはチャーハンである。チャーハン以外に何があるのか。そんなものはないのである。
ところがどうだ、行ってみると例の店がない。いやこの表現はちょっと語弊があって、例の店はなかったが別の中華料理屋があった。メニューを見た感じあまり違いを感じなかったのでおそらく主は同じだと思われたが、いかんせん店にやる気を感じられず一気に萎えた。おまえら俺のチャーハンを返せ!
Googleマップ曰く、そこから少し歩くと大阪王将があるとのことなのでそこに向かって歩くが一向に姿が見えてこない。大阪どころか餃子一日百万個さえ見あたらない。
これはなんだ、なんの仕打ちだ。ここまですることないんじゃなかろうか。私は別にチャーハンが食べたいだけだ。他に何も欲求していないし、これほどハードルの低い要求があるだろうか。それなのにネ申は猛烈にそれを拒否している。いやまあ独り身でこの日を迎えたことは甘んじて受け入れよう。これはハードルの高い要求だ。この願いを叶えられない人など街にあふれているのである。しかし、私の望みはうまいチャーハンをたらふく食べたいだけだ。その分に値するお金だって持ち合わせているし、胃の状態だって完璧だ。だけれどもネ申は拒否している。…ああ寒い、チャーハンはまだですか。チャーハンをください…。
そう考えている間に実に40分以上が経ち、ようやく先輩との意見の一致をみて中華料理屋に腰を据えた。ああやっとチャーハンが食べられる…心も体もあったかい…と。
それでもネ申は甘くなかった。甘くないどころではない、激辛である。死人に鞭とはこういうことに違いない。私はそう思わざるを得なかった。断じて予断を許さなかったのである。
お茶は2Lのペットボトルとして用意された。ペットボトルの蓋、というか最初に開栓したときに分離するあの部分にはピンク色の変色が観察できた。これは危ない、と即座に脳内から指令が出たのである。このときからイヤな予感が続々とした。そうしてチャーハンと一緒に出てきたスプーンは汚れていた。自動食洗機の洗い残しか?それともミスで前の客の使い回し?食べる前にこれだけ危ないネタが集まれば、あとは味の評価次第では役満だ。
………役満キタ━━━━━y=-(゚∀゚)・∵.━━━━━ン!!
向かいに座った先輩はありえない汗を流しながら麻婆飯を食べていた。普段全然汗をかかない先輩が汗をかいて食べていたので尋常な辛さではないのだろうというのはすぐに確信を得た。
しかしまあ常連っぽい客がそれなりにいたのは一体なんなのか。私なんぞは食べているときからお腹の調子を心配し続けているのにもかかわらず、である。いやまあ確かに量はかなりあったがそういう意味での腹痛ではない。敢えて言うまでもないが敢えて言うとウィルス的なものである。この中華料理屋は中国人が経営していたが、やはり中国人の感覚というのは恐ろしい。私には到底ついて行けない。
こうしてうちひしがれるように中華料理屋を後にし、先輩と別れた。「チャーハンはとうぶんいいかな…」と思った、そんな帰り道だった。

12月25日(木)

ヨドバシAkibaのレストラン街で某中華料理屋前で「今度のチャーハンはここで決まりですね!」と先輩に向かって発言する。
この日はカレーを食べて帰る。このカレーもハズレ('A`)

12月26日(金)

午後は品川でレビューに出席し、再び元の職場に戻る。定時に帰れるかなと思ったら、なんやかんやで19時半ぐらいに帰宅となった。これで2008年も終わりか( ´ー`)
上記のチャーハンネタをノンアルコールで書いた自分に感服する。