日経ビジネス 2007年 1月15日号

今号の「敗軍の将、兵を語る」はWinny開発者の金子氏。
内容はいろんなニュースサイトに今まで掲載されていた通り、かな。個人的に新しいと感じた話は以下の部分。

 私に言わせれば、「ウィニーを使ってアダルト画像取り放題」という類の記事を載せていた雑誌の方が問題だと思います。明らかに著作権侵害をあおっているのに、関係者は責任を取らされていません。

まさにその通りで。明らかにこういう雑誌の方が幇助だ。

 著作権が守られなければならないのは、言うまでもありません。私自身は、情報やコンテンツはタダで手に入るというネットの文化はおかしいと感じてきました。それなのに検察は「金子は情報がタダで入手するのが当たり前という独自の観点を持つ」なんてデタラメなことを言う。事実誤認というより曲解してますよ。
 実際、私は「情報はタダで手に入るのが当たり前」と考えていることこそ問題だと、繰り返し述べてきました。無料で提供されるフリーソフトだって、お金が取れるのだったらきちんと課金した方がいいというのが私の考えです。

ここら辺が開発当時の2chでの書き込みとの整合性に乏しいような…。うろ覚えだけど。

 ウィニーをはじめファイル交換ソフトは、将来のネット社会で不可欠なツールになっていると思います。著作権法上の問題を抱えてはいるものの、新しい技術には危険がつき物です。
 自動車だって黎明期は事故ばかり起こして危険極まりない代物だったはずです。それでも、トラブルを1つずつ解決していき、今や自動車のない世界は考えられなくなりました。10年後や20年後には、ファイル交換ソフトもそうなっていると信じています。
 残念ながら、日本はソフト開発に不利な環境にあると感じています。日本発のソフトは数も少なく、また独自性の高いものも多くありません。
 原因の1つは、チャレンジ精神がないからだと私は考えます。例えば、米動画配信サイト「YouTube」は、ユーザーがテレビ番組などの著作物を無断で投稿するというトラブルに見舞われていました。それでも、ビジネス上発展があると見込まれたので、米グーグルは巨額資金で買収しました。
 新しい技術やサービスは、まずは利点を伸ばすことが先決ではないでしょうか。試してみてどうしてもダメだったら規制するなり、禁止すればよいのです。ウィニーのように一度トラブルに見舞われると、日本ではもうダメだとレッテルが張られてしまう。国全体がそういう雰囲気であれば、新しいモノがなかなか生まれなくなってしまうと懸念しています。

この点は同意できる。このまま日本はソフト後進国まっしぐらなのだろうか(´Д⊂ヽ