南海電鉄のPiTaPa導入に対する感想

南海電鉄PiTaPaを導入したのが2006年7月1日(土)。難波駅には少しの磁気&IC対応改札機とIC専用改札機が設置されました。磁気&IC対応改札機は以前から設置されていましたが、IC専用改札機は直前だったような気がします。で、このIC専用改札機が確実に客をイライラさせる要因になっていると思っています。すでに何人もの人が間違えて切符やスルッとKANSAIを挿入しようとしているところを目撃していますし。
これは有料道路におけるETCゲートと同じ事を狙っているのではないかと考えています。当初のETC普及率はとても少なく、閑散としたETCゲートとそこを走り去っていく車はある種、ETCを付けていない人間にとって見せ物でした。「ETCを付ければこんなに速いんだ」という。最近になって私は親の車にETCを付けましたが、その見せ物に負けてしまったところが多いわけです。で、IC専用改札機はこのような効果を狙って、PiTaPaユーザーを獲得したいのでしょうが、ハッキリ言ってその効果は難しい気がします。
PiTaPaはどちらかというと通勤客を意識していないと思うのです。現時点では定期券サービスが提供されているのはわずかの会社ですし。なので改札が混雑する通勤時間帯に使わないユーザーに、IC専用改札機をアピールしてもなんら意味がない。そもそも有料道路と違って、一旦止まってお金を払ってお釣りと領収証を受け取って、といった煩わしい行為が必要ないので改札機を通過する場合はさほど磁気カードや切符と大差がない。
といったわけで現時点ではICカード専用改札機はサービスを低下させる方に傾いている気がします。ICカード専用改札機はSuicaのように、その知名度、ユーザー数が確固たるものになってから設置すべきではないでしょうか。そもそも、PiTaPaのポストペイ然りという現在の状況はPiTaPaの将来を暗くする原因だと思います。それについてはまた違う機会に書きます。